歯科矯正用アンカースクリューについてANCHOR SCREW

以下は、歯科矯正用アンカースクリュー使用に関する同意書と同じ内容です。紛失した際などのご参考にしてください。

アンカースクリューって何?

アンカースクリュー

従来の矯正治療では、歯を効率的に動かす目的で、図(→)のようなヘッドギヤなどの顎外固定装置が多く使われてきました。しかし、治療が成功するかどうかは、患者さんがこの装置を使うかどうかに関わっており、また、使用時間が限られるため、医師の思うように効率的に歯を動かすことが困難でした。

アンカースクリュー

そこで、図(←)のような歯科矯正用アンカースクリューが開発されました。これは、生体への害が無く、骨との親和性が高いチタン合金という材質で作られており、一生涯体内に埋没する人工関節などにも応用されています。

アンカースクリュー

このスクリューを図(→)のように顎の骨に植え、これを固定源として歯を移動するため、歯を効率的に移動できるようになりました。

スクリュー埋入後の注意点

  • 埋入後は、化膿止めと痛み止めのお薬が出ますので医師の指示に従って飲んで下さい。2~3日間は痛みが生じる場合があります。痛むようでしたら痛み止めのお薬を飲むようにして下さい。
  • 術後数日間は、スクリュー周囲のブラッシングは避け(他の部位はよく磨いて下さい)硬い食べ物やガムも摂らないようにし、スクリューに力がかからないように注意して下さい。食事中のスクリューへの過度の負荷が、スクリュー脱落の原因です。スクリューを指で触るなどの行為は絶対に行わないで下さい。
  • 術後数日経過したら、スクリュー周囲にも歯ブラシを軽く当てて歯垢をよく落として下さい。電動の歯ブラシは使用しないで下さい。
  • 十分に注意しても、骨の硬さ、体質によって統計上10~20%の確率でスクリューが脱落すると言われています。その場合は、もう一度埋入します。また稀ですが、体質的にどうしてもスクリューが定着しない場合があり、他の装置に切り替えることもあります。治療後はスクリューを除去しますが、簡単に取り外すことができます。
ページトップへ
ページトップへ