大人の出っ歯(上顎前突)


こんにちは、東京都千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック院長の東野良治です。*03-039A

 

今日は、大人の出っ歯(上顎前突)についてです。kaeru02.gif

(* 子供の出っ歯はこちらを参照してください。)

 

 

基本的な流れは子供の出っ歯と同じです。

 

まず、出っ歯の原因を探るところから始めます。

 

そう!精密検査ですね。*jo_023A

 

 

 

4パターンの出っ歯!(子供の出っ歯と同じです。)

①上顎が出ている(骨格の問題)

②下顎がひけている(骨格の問題)

➂上下顎前歯の傾斜に問題がある(歯の問題)

a) 上顎前歯が外側に傾斜している(唇側傾斜)

b) 下顎の前歯が内側に傾斜している(舌側傾斜)

c) 上顎前歯は唇側傾斜、かつ下顎前歯は舌側傾斜

④ ①、②、③の複合型(骨格と歯の両方の問題)

 

上顎前突に限らず、原因を特定することは非常に大切なステップとなります。

 

それでは、大人と子供では何が違うのでしょうか?

 

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▶大人→顎の成長なし、子供→顎の成長あり

大人と子供の大きな違いは、顎の成長が有るか無いかです。

 

この違いにより、治療方針が大きく異なるのです。

 

もちろん、大人は顎の成長を期待できません。

 

そのため、上顎の成長を抑制するヘッドギアや下顎の前方成長を促進するバイオネーターや上下顎歯列を大きく側方拡大する拡大プレート(床矯正装置)といった装置を治療方針に組み入れることができません。

ヘッドギア(サービカルタイプ)

↑ヘッドギア

 

バイオネーター

↑バイオネーター

 

拡大プレート、床矯正装置

↑拡大プレート(床矯正装置)

 

 

 

▶スペースを獲得する5つの方法

それでは、大人の出っ歯はどのようにして改善するのでしょうか?

 

出っ歯の改善には多くのスペースが必要となります。

 

前歯をひっこめるためのスペースです。

 

スペースを獲得する方法は5つあります。

 

①側方拡大

IPR(Interproximal Enamel Reduction)

➂臼歯部遠心移動

④前方拡大

⑤小臼歯抜歯

 

「非抜歯矯正」で治療可能な場合は①~④を併用しスペースを確保します。

 

「抜歯矯正」の場合は⑤によりスペースを確保します。

 

 

一般的に、大人の出っ歯症例は「抜歯矯正」の可能性が高いといえます。

 

これは、子供と比べて①~④で獲得できるスペース量が少ないことが主な理由です。

 

それでは、いくつか症例を見ていきましょう。

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▶大人の非抜歯症例

主に上記の①~➂を併用し、上顎前歯の前突感を改善した症例です。

(ブログ) 「大人の出っ歯(上顎前突)」4(ブログ) 「大人の出っ歯(上顎前突)」5

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上記の症例はインビザラインを用いてスペース確保を行っていますが、その他にも歯科アンカー用スクリュー(インプラント矯正)カリエールなどの装置を用いても場合もあります。

 

 

 

▶大人の抜歯症例

上記⑤、小臼歯抜歯の症例です。

(ブログ) 「大人の出っ歯(上顎前突)」12 (ブログ) 「大人の出っ歯(上顎前突)」13

(ブログ) 「大人の出っ歯(上顎前突)」14 (ブログ) 「大人の出っ歯(上顎前突)」15

 

上記の症例は上顎の片顎抜歯です。(上の歯2本抜歯)

 

 

上顎片顎抜歯症例が一目でわかる動画をご覧ください。サルのクリック

 

 

▶外科矯正症例

上記①~⑤の方法を使用してもスペースが足りない場合があります。

 

主に上顎骨と下顎骨の前後的バランスが著しく良くない症例です。

 

このような症例には、上顎と後方に移動させる、または下顎を前方に移動させる手術が必要となります。

 

外科矯正が一目でわかる動画をご覧ください。サルのクリック

また、シビアなガミースマイルも外科矯正適用とされています。

ガミースマイルの詳細はこちらを参照してください。)

 

 

 

▶まとめ

大人の症例も子供と同様に精密検査を行い、出っ歯(上顎前突)のタイプを分析します。

 

近年の新しい矯正手法(インビザラインインプラント矯正・カリエール)の登場により「非抜歯矯正」が可能な範囲が広がりつつあります。

 

非常に喜ばしいことではありますが、非抜歯矯正可能な範囲にも限界があるため、安易な診断は要注意です。

 

矯正治療の目的は様々ありますが、より機能的で歯列が長期安定することを念頭に置いた診断を立てる必要があるといえます。

 

「大人の出っ歯症例は抜歯矯正」といった古い固定観念や、「患者様が抜歯したくないといっているから非抜歯矯正」といった医療とは言えない診断ではなく、「精密検査による客観的評価」・「矯正治療本来の目的」に正面から向き合って正しい診断に基づいた治療方法の選択を行うことが重要となります。

 

私の症例は「抜歯」or「非抜歯」とお悩みの場合は、ご自身で判断するのではなく必ず矯正専門医の判断を仰ぐようにしましょう。

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