反対咬合(受け口)の治療はいつから?


こんにちは、東京都千代田区の矯正歯科専門医院・神保町矯正歯科クリニック院長の東野良治です。

 

本日は、「反対咬合(受け口)治療のタイミング」についてお話します。

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反対咬合は全症例中最も初診時相談年齢が低い症例です。

 

他の症例と比べ、初診時相談にかかる時間も長い傾向にあると思います。

 

今回、反対咬合に関してできるだけわかりやすくご説明いたします。

 

初診相談を受ける前の参考にしていただければと思います。

 

 

*反対咬合症例は特に高度な専門知識を必要とするため、患者様ご自身で勝手に判断なさらず、必ず矯正医の判断を仰いでください。

(同じような症例であったとしても、初診時年齢、家族歴、治療への協力度などによって治療プラン・治療介入時期が変わってきます。)

 

 

 

▶反対咬合といっても様々なタイプがあります。

一口に反対咬合といっても様々なタイプがあります。

 

大きく分けて、反対咬合の要素には①骨格性の問題と②歯性の問題があります。

 

①骨格性の問題とは、歯ではなく上顎骨が小さい、あるいは下顎骨が大きいといった骨を指します。

この骨の問題は骨格のずれの大きさによって、大、中、小、無しと分けることができます。

 

②歯性の問題とは、骨ではなく歯の位置異常や傾きの悪さなどの問題を指します。

歯性の問題も、大、中、小、無しと分けることができます。

(便宜的に大、中、小、無しと分けました。)

 

反対咬合はこの2つの要素の組み合わせによって分類分けできます。

 

一般的に骨格性の要因が大きい症例は矯正治療の難易度が高く、骨格性の要因が小さいもしくは無い症例は矯正治療の難易度が低いです。

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(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」(難易度に関して)_ページ_2

治療の難易度のイメージは上記の通りです。

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カテゴリーによって、治療を行う時期・方法・治療期間が大きく変わってきます。

 

そのため、まずは精密検査によってどのカテゴリーに分類されるかの判断が必要となります

 

主に骨格性の要因が大きいか小さいかによって、治療方針が左右されます。

 

 

 

▶基本的に治療法の考え方は他の症例と同じです。

(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」

 

不正咬合は遺伝要因と環境要因によって生じます。

 

反対咬合といえば、下顎が出ている・前歯の咬み合わせが反対といった見た目でわかる遺伝要因にばかり目が行きがちですが、環境要因(低位舌、異常嚥下など)の不調和も同じくらい重要となります。

 

それぞれの要因に対して、対応策を立てる形となります。

 

 

 

▶まずは、環境要因に目を向けましょう。

反対咬合患者さんはまずもって、低位舌が見られます。

 

低位舌とは、舌が口腔内で低く位置する状態を指します。

 

低位舌は反対咬合を助長すると考えられているため、できるだけ早く改善することが望ましいのです。

 

具体的には、サルのクリックMFT(口腔筋機能療法)」を行います。

 

簡単にいうと、MFTとは口腔周囲筋の不調和を改善し適正な環境に導くためのトレーニングです。

 

一般的に、低年齢の方が効果的です。(あくまで目安ですが、5歳くらいから可能です。)

 

年齢が上がれば上がるほど、体に染みついた癖は改善しにくくなります。

 

反対咬合の治療に限らず、MFTはすべての治療の基本になると考えていただければと思います。

 

*この時期に補助的にサルのクリックムーシールド(矯正装置の一種 *参照HPは「子どもの矯正(Ⅰ期治療)」)を用いる場合があります。

 

 

 

▶骨格性の要因が小さい(or無い)時。

骨格性の要因が小さい反対咬合≒歯性要因の反対咬合は、まず上顎前歯の傾斜を変化させることから始めます。

 

前歯部の反対咬合は、上顎骨の本来持つ前方成長にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早期改善が望ましいでしょう。

 

「治療前」

(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」5(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」6

「治療後」

(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」7 (ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」8

 

 

本院ではムーシールド、スプリング付きプレート、拡大ねじ付きプレートなどを症例に応じて選択して使用しています。

(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」1 (ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」4

左)ムーシールド、右)スプリング付きプレート

 

下記の動画は拡大ねじ付きプレートの使用例です。

 

 

矯正医が介入する一つのタイミングとしては、上の前歯2本が永久歯に生え変わった時が適当です。

 

 

 

▶骨格性の要因が中等度の時。

顎の成長期であれば、ある程度の成長をコントロールすることができます。(際限なくできるわけではありません。)

 

上下顎骨の前後的ずれがある程度ある場合、この成長コントロールを積極的に行うことになります。

 

上顎の成長が良くない時 → 上顎前方牽引装置

下顎の成長が活発な時  → チンキャップ

 

使用するのは就寝時のみですが、成長に寄与する治療法であるため使用期間は年単位です。

 

 

「治療前」

(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」9 (ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」10

「治療後」

(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」11 (ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」12

 

 

↓上顎前方牽引装置が一目でわかる動画をご覧ください。サルのクリック

 

 

上顎前方牽引装置は小学生の間が効果的であるため、必要性のある症例には時期を逸せず使用したいところです。

 

 

 

▶骨格性の要因が大きい時。

骨格のずれが大きすぎる場合、通常の一般矯正だけでは治すことができません。

 

外科矯正の力が必要となります。

 

この場合、あえて小児期に何もせず、大人になるまで経過だけを追うことになります。

 

骨格の成長が完全に終了した段階で、顎変形症症例として外科矯正に移ります。

 

外科矯正の流れは、「術前矯正 → 外科手術 → 術後矯正 → 保定」です。

 

「治療前」

(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」13 (ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」14

「外科手術前」

(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」15 (ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」16

「治療後」

(ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」17 (ブログ) 「反対咬合(受け口)治療のタイミング」18

 

 

外科矯正が一目でわかる動画をご覧ください。サルのクリック

 

 

 

▶まとめ

反対咬合の基本的な考え方は以上の通りです。

 

大切なことですので先ほども記載しましたが、反対咬合症例は特に高度な専門知識を必要とするため、患者様ご自身で勝手に判断なさらず、必ず矯正医の判断を仰いでください。

 

その子にとって適切な治療開始時期は異なります。

 

ご心配に思われた段階で、矯正相談を受けられるのが良いと思いますが、5歳ごろを一つの目安としてご相談に行かれるとよいでしょう。

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